表参道でも8年ぶりに復活! ニッポン『イルミネーション天国』

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クリスマス、年末シーズン。夜の街には無数の光に彩られたイルミネーションが多く見られるようになってきた。若者などが多く集まる原宿の表参道でも8年ぶりにイルミネーションが復活すると聞きつけ、早速取材に行ってきた。

今回の表参道のライトアップ期間は12月5日から1月8日。この期間を一つのイベントととらえ、「akarium(アカリウム)」と呼ぶそうだ。



特徴は、LED(発光ダイオード)をなんと1100個も組み込んだボックス型の入れ物。高さ6メートル、縦横の長さが1.2メートル。おしゃれな街に突如出現した、和のテイストあふれる21世紀の燈台だ。
従来のものと違って沿道の並木に直接巻き付けないため木を痛めることがなく、デザインも他と違ってかなり独創的。その細長い箱で1670万色(!)も表現できるという。

「でもLED(発光ダイオード)と電球とはどこがどう違うの?」とお思いの方のために、かいつまんで説明すると・・
LEDは電気をそのまま光に変換するため光量自体は弱いが無駄な熱を発することがなく、しかも電球と違って壊れにくい。消費電力が少なく、一個あたりの単価も安いなど、照明用として実に様々な利点をもっている。
また装飾用としても、電球にくらべて反応がいい(電流を流した瞬間に最大の光がつく)ため、akariumのように様々な色の変化を表現するといった目的にもバッチリといえる。

参道沿いに設置される燈台は60基、その距離実に1km。クリスマスには「流れ星」、年末には「四季」をイメージしたあかりが演出され、時期や時間によって多彩なイルミネーションが楽しめる。
環境へのやさしさという点にも配慮し、消費電力分のグリーン電力証書(単純にいうと、特別に自然エネルギー(風力、水力など)で発電した電力)を購入しているというから、関係者の力の入れようが伺い知れよう。街の特徴も存分に生かして、ファッションショーや人気デュオ・ケミストリーのライブを開催するなど、PR面での工夫にもぬかりない。

今年は表参道だけではなく、全国様々なところでイルミネーションイベントが人気を集めているようだ。都内では40箇所以上、他の主要都市はどこでもほぼ10箇所以上でイベントが行われている。今年できたばかりのセントレア空港にもイルミネーションがライトアップされるというから、2006年ニッポンの年の瀬はまさに、『イルミネーション天国』ともいえる様相を呈している。

でも、一体なぜ今、これほどあちこちでイルミネーションイベントが開催されることになったのだろう?
まず、先ほど述べた高性能でエコなLEDの普及。同時に、景気が回復してある程度余裕ができた商店街、個人や企業も多くなったということもあるだろう。さらに、イルミネーションの集客効果というビジネス面での注目も相まって、いっせいに飛びついたなんてことも考えられる。

ただ、これほど多くのころでやると、あまりありがたみや目新しさがなくなるんじゃ・・?なんて思えなくもない。これからはある程度、競争や淘汰があって、表参道のように独自の色や特徴を全面に打ち出していくケースが増えるのではないだろうか。

そんなわけで、今後は各地のイルミネーションをエンジョイしつつ、その地域の特徴なんかも見つけてみるのもおもしろいかもしれない。
さりげなくイルミネーション通を気取れば、あなたの株も意外と上がったり・・するかも?

※akarium点灯式には人気モデルの森泉さんがご来場されました。
イルミネーションに負けず劣らずおキレイでした!

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