東京タワーというと、皆さんはまずどんなイメージを思い浮かべるだろうか。
「日本一の高さの電波塔(※)」といったキホンのキはいったん置いておくとすると・・・
足を運んだことのある方なら、往年のお土産の王道、三角形の「ペナント」、部屋の隅でホコリをかぶる「ミニチュアの置き物」、リピーターがいなさそうな「ろう人形館」など、40代以上の世代にとっては古き良きニッポンの観光地、でもオシャレとか流行とかとはほど遠い存在・・
そんなイメージをお持ちの方も少なくないのではないだろうか?
「日本一の高さの電波塔(※)」といったキホンのキはいったん置いておくとすると・・・
足を運んだことのある方なら、往年のお土産の王道、三角形の「ペナント」、部屋の隅でホコリをかぶる「ミニチュアの置き物」、リピーターがいなさそうな「ろう人形館」など、40代以上の世代にとっては古き良きニッポンの観光地、でもオシャレとか流行とかとはほど遠い存在・・
そんなイメージをお持ちの方も少なくないのではないだろうか?
その東京タワーがいま、大きく変わろうとしている。
変化の象徴ともいえるのが、開業45周年を期に今から3年前に開始された「クラブ333プロジェクト」だ。このプロジェクトは、昼間は関東一円のダイナミックな眺望が、夜には億万ドルの夜景が堪能できる、あの「大展望台」の魅力を最大限アピールすべく開始された、タワー始まって以来の"イメチェン大作戦"なのだ。
作戦の中身はこうだ。
まずは毎週水曜日と木曜日に大展望台で開催される「club333」ミュージックライブ。夜7時、眼下の街並みが瞬き始めるころ、展望台1階にシックな雰囲気の特設ステージが登場。毎回、様々なタイプの実力派アーティストたちが、魅惑のライブパフォーマンスを繰り広げている。
水曜は、ボサノバ、ジャズ、R&B、ポップスなどヤングアダルト向けのラインナップ。木曜は、50年代から60年代のオールディーズや70年代ポップスを中心としたぐっとアダルティな趣向。
大人になりたての人も、本物の大人も、日本一の夜景と音楽を同時に楽しめる、お得感たっぷりのライブステージとなっている。
大人になりたての人も、本物の大人も、日本一の夜景と音楽を同時に楽しめる、お得感たっぷりのライブステージとなっている。
そう、「クラブ333プロジェクト」のターゲットは、意外にも、"オトナ"なのだ。
取材当日のライブは、毎月第一水曜日のレギュラーとして定着した女性3人組ユニット「modea」。見た目も演奏も美しい3人が熱のこもったパフォーマンスを始めるやいなや、迫力のナマ音は大展望台全体に響き渡り、展望台はまさに地上150メートルに浮かぶライブハウスへと早変わり。みるみるステージの周りに人だかりができ、中にはかぶりつきで見つめる固定ファンらしき姿もあった。
"オトナ"をターゲットにしたクラブ333プロジェクトが生み出したものは他にもある。
大展望台からの夜景を心ゆくまで楽しめるカフェ「ラ・トゥール」。夜景とともにアルコールも楽しめるとあって、取材当日も落ち着きある大人のカップルたちの姿が数多く見られた。
さらに、毎週金曜日に行われる「club333 ナイト・ヴューDJ」。DJは東京タワーイメージガールの小林さくらさんが担当。東京タワーの公式HP(http://www.tokyotower.co.jp/333/)からリクエストも可能とあって、工夫次第では小粋で"オトナな使い方"もできるかもしれない。
あの手この手の企画を繰り出し、グループやファミリー中心の定番観光地からの脱却をはかろうとしているかに見える東京タワー。東京タワー営業企画室の五十嵐さんは、「お陰様でclub333も大分認知されてきて、タワー全体へも良い影響をもたらしています」とニコリ。
だが、東京タワーそのものが置かれた状況は、必ずしも順風ばかりとは言えない。2011年のテレビアナログ放送終了とともに始まる地上デジタル放送では、電波の送信機能は新たに建設される高さ610メートルの「すみだタワー(新東京タワー)」へと移され、半世紀以上も守り抜いてきた電波塔としての機能は、一部を除いてほぼ消えることになる。
だからこそ、新たな魅力が求められる東京タワー。その試みはどうやら成功しつつあるようだ。皆さんも一度、その目と耳で、確かめに行ってはいかがだろうか。
※ 日本はもとより、「支えのない自立式の鉄塔」としては世界一の高さ。(エッフェル塔より9メートルだけ高いというのが、なんだかカワイイ)
追記)
映像では毎年恒例の東京タワー・クリスマスツリー点灯式の模様もお楽しみください。
映画「7月24日通りのクリスマス」に主演された大沢たかおさん、中谷美紀さんもご来場されました。(カメラマンの怒鳴り声もお楽しみください(笑))
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